カンヌ・パルムドールはハネケ監督作に栄冠 ハリウッド勢は無冠
[映画.com ニュース] 第65回カンヌ映画祭が5月27日(現地時間)、授賞式をもって閉幕した。
栄えあるパルムドールは、最も前評判の高かったミヒャエル・ハネケの「Love」が選ばれた。
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病に倒れた妻を自宅で看病し続ける夫の姿を通して、現代の社会問題でもある高齢夫婦のあり方を描いた。
ナンニ・モレッティ審査委員長は、主演のジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リバの演技を、映画に欠かせない貢献をしていると称賛。
ふたりの迫真の演技には、男優賞と女優賞の噂もささやかれていだが、審査員が男優賞に選んだのは、トマス・ビンターベアの「The hunt」に主演したマッズ・ミケルセンだった。
小児愛の嫌疑をかけられる父親の姿を描き、こちらも演出ともども評価の高かった作品だ。
一方、映画出演は初めてという、ふたりの新人女優(クリスティーナ・フルトゥとコスミナ・ストラタン)が仲良く女優賞に輝いたのは、脚本賞も受賞したクリスチャン・ムンジウの「Beyond the hills」。
宗教がふたりの女性を結ぶ強い絆に影響を与える様子を、社会的なバックグラウンドも含めて描いた2時間半の力作。
グランプリに輝いたのは、イタリアの奇才マッテオ・ガロンヌの悲喜劇「Reality」。
また、カンヌの常連ケン・ローチのコメディ「The Angels’ Share」が審査員賞に輝き、珍しくコメディ作品が評価される形となった。
受賞のなかで反応が分かれたのは、監督賞を取ったカルロス・レイガダスの「Post Tenebras Lux」。
メキシコの辺境に住む家族の姿を、独特の詩情とシュールなまでのユーモアで描いたものだが、その難解さゆえに好き嫌いが分かれる形になった。
一方、受賞リストのなかで不在が目立ったのは、レオス・カラックスの「Holy Motors」。
ドゥニ・ラバンがいくつものキャラクターに扮する本作は、俳優ラバンと映画そのものに対するオマージュのような、ユニークな作品。
もっとも、モレッティ審査委員長によれば今年の授賞は「満場一致の作品がひとつもなかった」ほど、審査員団のなかでも意見が分かれたという。
結果的にハリウッド系の作品もすべて無冠に終わり、作家的な映画を応援するカンヌの伝統が守られた結果となった。
(佐藤久理子)
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写真:UPI/アフロ
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